「五城目第一中学校第28期生 還暦を祝う会」実行委員長あいさつ 中道寿保

2019年 6月22日(土)「五城目町町民センター」

中道寿保

実行委員長あいさつ 中道寿保

みなさん こんにちは。

今日ここに100名を超す五城目第一中学校第28期生の皆様が「還暦を祝う会」に参加いただきまして誠にありがとうございます。実行委員会を代表いたしましてお礼申し上げます。  

さて、昭和47年4月に五城目第一中学校に入学し、昭和50年3月に卒業して以来、約45年が経ちました。時代は昭和から平成を経て令和に変わり、この令和元年に私たちが還暦を迎えることは、天皇陛下と同学年であったご縁ではないかと思っております。お互いに中学生の頃の面影は残るものの、白髪の目立つ容姿に変貌をとげ、いよいよ老人クラブに入る年齢を迎えるわけですが、気持ちはまだまだ中学生の感性をもった成年ということで、「還暦中学生」のタイトルのもと「還暦を祝う会」を開催した次第であります。

平成3年1月3日に開催した女性33歳の厄年の同期会、平成12年1月2日に開催した男性42歳の厄年の同期会と今回で3回目の同期会で、平成12年からは18年ぶりとなります。今回の実行委員会は、18年前の実行委員を中心としたメンバーでありまして、いろいろな面で至らぬ点があるかと思いますが、ここに集うみんなで還暦を祝うということに免じてご容赦いただきたいと思います。

また、本来であれば恩師を招待してご同席をいただき、中学校時代の話に花を咲かせて楽しいひとときを持つのが通例ではございますが、当時の担任の先生方は、そのほとんどがお亡くなりになっているか、また招待状を出してもご高齢のため参加できない状態であるとの情報から、実行委員会の判断で恩師を抜きにした同期生だけの会を開催することとしました。今日の「還暦を祝う会」において各クラス担任など中学校時代の思い出をそれぞれのテーブルでご歓談いただければ幸いと思います。

「還暦中学生」全員集合!ということで、中学校時代のことについて少し話したいと思います。まず平成47年4月に入学したわけですが、五城目小学校、馬場目小学校、内川小学校の3校の出身生徒による集合体の6クラス編成でありました。この年の5月15日に沖縄がアメリカから返還され、10月には中国から初めてのパンダが到着し、11月23日には五一中体育館でNHKの「ふるさとの歌まつり」が開催されております。
翌昭和48年は2年に進級した年で、この年はスポーツの活躍の年で男子バスケットボール部が全県大会優勝、東北大会優勝、全国大会ベスト8の成績を残しております。松橋美晶君と佐藤至君の2名が2年生で選手として出場しております。また、男子バレーボール部も全県大会準優勝、東北大会出場と活躍しております。この年の9月に秋田市大森山動物園が開園しております。明けて翌昭和49年1月26日に2mを超す記録的豪雪のため全町の交通機関がマヒし、町内の小中学校が臨時休校となるいわゆる「48豪雪」に見舞われており、3月1日には鳥海山が153年ぶりに噴火しております。
昭和49年4月には大川中学校を統合して、新しく大川の仲間を加え最終学年に進級しております。新たに五一中第3体育館も4月から利用開始となっております。この年は吹奏楽部が全県吹奏楽コンクールにおいて小編成の部ですが最優秀賞をいただいております。同じ年の11月に今日の会場となっている町民センターと広域体育館が竣工しております。明けて昭和50年3月に五城目第一中学校を卒業したという中学時代であったと思います。
今となっては卒業アルバムもないド田舎の学校生活ではありましたが、なぜかベランダでつながっている学年と先生がベランダから教室に入ってくる昔の校舎を懐かしく思うのは私だけでしょうか。残念ながら校舎は平成22年に新築され、当時の校舎はすでに解体されております。

ここですこし長くなりますが、現在の五城目町の現状を紹介したいと思います。昭和50年に16,582人であった人口が令和元年5月1日には9,173人と人口のピークであった昭和35年の20,025人からは半分以下に減少しております。2045年(令和27年)には五城目町の人口は4,010人で高齢化率55.7%になるという民間の推計(人口問題研究所)もあります。人口減少問題は、今後もきびしく簡単な解決策はない状況にあります。
次に小中学校の状況ですが、昭和50年に五城目、馬場目、杉沢、富津内、内川、大川と6つの小学校がありましたが現在は五城目小学校1校に、五城目第一、杉沢、富津内と3つの中学校が五城目第一中学校1校になり、今年と来年の2ケ年の事業で五城目小学校を雀館運動公園のテニスコート跡地に移転改築することとしております。現在の児童生徒数は、小学校が277名(学年平均46人)、中学校148名(学年平均49人)、併せて425名となっております。
なお、廃校となった旧馬場目小学校は、現在五城目町地域活性化支援センターとして移住・定住・起業を推進する起業家のための貸事務所として、旧大川小学校は、障害者就労継続支援事業所として、旧杉沢小中学校は地区交流センターとして現在活用されており、特に旧馬場目小学校には年間1000人を超える多数の視察者が訪れ地方創生のモデル事業として注目を集めているところであります。
また、520年を超える五城目朝市では、朝市開催日が日曜日にあたる日を「ごじょうめ朝市プラス」と称して既存の朝市出店者のほかに広く若者の出店や新しいチャレンジを応援する場として開催しております。既存の朝市出店者の高齢化で普段の朝市は昔に比べてさびしい朝市となっておりますが、「朝市プラス」の日は、子どもから若者がたくさん集まる賑わいのある朝市となっております。みなさんもぜひ一度朝市プラスを覗いていただきたいと思います。
人口減少に歯止めがかからず、少子高齢化が今も進んでいる状況ではありますが、ふるさと五城目に賑わいを取り戻すために官民一体となって地方創生に取り組んでいるところであり、同期の皆様には還暦を迎え余裕のある方におかれましては、ふるさと納税や空家のリフォームによる住宅の再生などにご尽力いただければありがたいことだと思っております。特にふるさと納税にご協力をいただければわずかながらの返礼品をお届けいたしますのでよろくお願いいたします。

本日は、町内から40名、県内から41名、県外からは北海道から神奈川県まで20名の参加ということで、大川の北宇商店からわずかながらですがおいしいお酒も準備してあります。五城目のおいしいお酒はたくさん飲んでも二日酔いしませんので、お酒と会話で楽しいひとときを過ごしていただければと思っております。また、本日の開催まで準備にご苦労されました実行委員の皆様に感謝申し上げるとともに、同期会のホームページを立ち上げてもらい、みなさんのメッセージを掲載していただいた伊藤靖君に感謝いたします。
最後になりますが、「還暦を祝う会」の資料表紙に中学校に設置されている「報恩」の句碑の写真を掲載いたしました。句碑の内容は、「喜びの時 悲しみの時 思い出すは 母校と わが父母」と刻まれております。還暦までそれぞれにいろいろな場面があったことと思いますが、わが母校である五城目第一中学校あっての我々であることを胸に刻み、本日参加の皆様がいつまでも還暦中学生として若々しく元気でいることを祈念するとともに、近い将来また同期会で会えることを期待してあいさつといたします。
みなさん、本日はありがとうございました。時間の許す限りではありますが大いに楽しんでください。